
「変わりたい」「やめたい」と頭ではわかっているのに、気づくと同じ行動を繰り返してしまいます。決めているのは自分の意志のはずなのに、どうしてその通りに動けないんでしょうか。自分は意志が弱いだけなのかなと、落ち込んでしまいます。
私たちの行動を決めているのは、自分で思っているほど「意志」ではありません。頭で決めたことと、実際にやってしまうことが食い違うのには、ちゃんとした理由があるんです。
あなたは、「やろう」と決めたことが続かなかったとき、自分の意志の弱さを責めていませんか。あるいは、「変わりたい」と本気で思っているのに、気づけば元の自分に戻っている——そんな経験はないでしょうか。
実は、その原因はあなたの意志の弱さにあるのではなく、「潜在意識」と「顕在意識」という二つの意識の力関係にあるんです。今回は、潜在意識と顕在意識とは何か、私たちの行動を本当に決めているのはどちらなのか、そしてどうすれば自分の意識を味方につけて変わっていけるのかについて、私自身の体験も交えながら話していきます。
この記事でわかること
- 潜在意識と顕在意識の違いと、それぞれの役割
- 「変わりたいのに変われない」が起こる本当の仕組み
- 潜在意識を味方につけて、自分を変えていく具体的な方法
そもそも潜在意識と顕在意識とは何か
まず、言葉の意味からはっきりさせておきましょう。潜在意識と顕在意識、なんとなく聞いたことはあっても、その違いを正確に説明できる人は意外と少ないものです。ここを押さえておくと、このあとの話がぐっとわかりやすくなります。
顕在意識とは、自分で「意識している」意識のことです。「今日はこれをやろう」「あの人にこう伝えよう」と、自分で考え、判断している部分。私たちが「自分の意志」だと思っているものは、ほとんどがこの顕在意識です。一方、潜在意識とは、自分では「意識していない」意識のことです。これまでの経験から作られた習慣やクセ、思い込みは、すべてこの潜在意識の領域にあります。
潜在意識と顕在意識とは?
意識はよく「氷山」にたとえられます。海の上に出ている、目に見える部分が「顕在意識」。私たちが自覚できる、考えたり決めたりしている部分です。そして海の下に隠れている、はるかに大きな部分が「潜在意識」。自覚できない習慣・感情・思い込みが、ここに膨大に蓄えられています。私たちは氷山の一角だけを見て「これが自分のすべてだ」と思いがちですが、本当の自分を動かしているのは、水面下に隠れた大きな部分のほうなんです。
つまり、私たちが「自分で決めている」と感じていることのほとんどは、実は水面下の潜在意識から大きな影響を受けています。顕在意識はあくまで氷山の一角にすぎない。そう考えると、「決めたのに動けない」という現象の見え方が、少し変わってくるのではないでしょうか。
行動を決めているのは、ほとんどが潜在意識だった
ここで、今日いちばん大事な事実をお伝えします。それは、私たちの日々の行動の大半は、顕在意識ではなく潜在意識によって決められている、ということです。
朝起きて歯を磨く。いつもの道を通って出かける。スマホを無意識に手に取る。これらを私たちは「自分で決めてやっている」と思っていますが、実際にはほとんど考えずに、自動的にやっています。これが潜在意識の働きです。意志の力をいちいち使わなくても体が動くからこそ、私たちは毎日を効率よく過ごせているわけです。
よく「人の行動の九割以上は無意識で決まっている」と言われますが、これは決して大げさな話ではありません。一日のうち、私たちが本当に「考えて決めている」ことは、ほんのわずか。残りの大部分は、潜在意識にしみついたパターンが、自動で再生されているだけなんです。だからこそ、そのパターンが望ましいものなら人生は楽に回り、望ましくないものなら、どれだけ意志で抵抗しても同じ場所に引き戻されてしまう。私たちの毎日は、自分でも気づかないうちに、この見えない自動運転にハンドルを握られているんです。
A 顕在意識(意志の力)
処理できる量はごくわずかで、すぐに疲れる。「頑張ろう」と力を入れている間しか働かない。新しいことを始めるときの推進力にはなるが、長くは続かない。
B 潜在意識(習慣・思い込み)
処理できる量は圧倒的に大きく、疲れ知らず。一度しみついたパターンを、自動で休まず動かし続ける。だから良くも悪くも、いつもの自分を強力に再現してしまう。
この力の差は、想像以上に大きいんです。顕在意識という小さな船頭が「あっちへ行こう」と叫んでも、潜在意識という巨大な船は、これまで進んできた方向へそのまま進もうとする。だから、意志だけで自分を変えようとしても、潜在意識という大きな流れには、なかなか勝てないんです。



そう聞くと、なんだか絶望的な気持ちになります。行動のほとんどが潜在意識で決まっているなら、意志ではどうにもできないということでしょうか。結局、人は変われないのでしょうか。
なぜ「変わりたいのに変われない」のか
いいえ、変われます。ただ、その前に「なぜ変われないのか」という仕組みを正しく知っておく必要があります。ここを理解しないまま意志だけで頑張ると、必ず挫折してしまうからです。
「変わりたいのに変われない」という現象は、まさに顕在意識と潜在意識のせめぎ合いから生まれています。顕在意識では「変わりたい」と思っているのに、潜在意識は「今までどおりが安全だ」と、変化にブレーキをかけてくる。この綱引きで、たいてい潜在意識のほうが勝ってしまうんです。
なぜ意志だけでは変われないのか
①潜在意識は「現状維持」を最優先する……潜在意識にとって、いつもと同じであることは「安全」です。たとえそれがつらい状況でも、慣れた状態のほうが安心だと判断し、変化を全力で押し戻そうとします。
②意志の力(顕在意識)はすぐ消耗する……「頑張ろう」という気持ちは、長続きしません。疲れたとき、忙しいとき、ストレスがかかったときには真っ先に弱まり、潜在意識のいつものパターンに主導権を奪われます。
③古い思い込みが行動を縛っている……「どうせ自分には無理だ」といった潜在意識の中の思い込みが、行動する前から無意識にブレーキをかけてしまう。本人はそれに気づくことすらできません。
ここで大切なのは、変われないのはあなたの意志が弱いからではない、ということです。むしろ、人間の脳は変化を嫌うように作られている。だから、変われなくて当たり前なんです。自分を責める必要はまったくありません。問題は、意志の力という小さな道具だけで、潜在意識という大きな相手に立ち向かおうとしていたこと。やり方が、ただ間違っていただけなんです。
WAKA自身も、意志の力では勝てなかった
偉そうに語っていますが、私自身、長いあいだ「意志で何とかしよう」として、何度も失敗してきた人間です。
📝 WAKAの体験談
いちばん痛い思い出は、FXです。私は「損が出たら早めに切る」と、頭ではしっかり決めていました。顕在意識では、それが正しいと完全にわかっていたんです。ところが、いざ含み損を抱えると、潜在意識の「損を認めたくない」「もう少し待てば戻るはずだ」という感情がブレーキをかけてくる。決めていたはずのルールが、その瞬間にどこかへ消えてしまうんです。結局、損切りができずに、累計700万円もの大金を失いました。あれだけ「次こそは意志を強く持とう」と誓っても、相場の前ではいつも潜在意識に主導権を奪われていました。逆に、陸上をやっていた頃は違いました。毎日走るのが当たり前という習慣が潜在意識にしみついていたので、「走ろう」と決意する必要すらなく、体が勝手に動いていたんです。意志ではなく、潜在意識を味方につけられていたから、続けられたんですね。
この二つの経験が、私にひとつの確信を与えてくれました。それは、意志の力で潜在意識をねじ伏せようとすると必ず負けるけれど、潜在意識を味方につけられたときには、努力すら感じずに動き続けられる、ということです。勝負どころは「意志を強くすること」ではなく、「潜在意識をどう書き換えるか」だったんです。



昔の私は、うまくいかないたびに「自分は意志が弱いダメな人間だ」と責めていました。でも、本当の問題はそこじゃなかった。意志という小さな力だけで、潜在意識という大きな流れに逆らおうとしていたから、勝てなかっただけなんです。やり方を変えれば、人はちゃんと変わっていけますよ。
潜在意識は敵ではなく、味方にできる
ここまで読むと、潜在意識がまるで厄介な敵のように感じるかもしれません。でも、そうではないんです。潜在意識は、使い方さえ間違えなければ、これ以上ない強力な味方になってくれます。
ポイントは、潜在意識と「戦わない」こと。現状維持しようとする力を無理やりねじ伏せるのではなく、その大きな力の向きを、少しずつ望む方向へ変えていくイメージです。潜在意識は、繰り返し触れたものを「これがいつもの状態だ」と認識する性質があります。だからこそ、変えていくことができるんです。
潜在意識を味方につける3つの考え方
①小さく始めて「いつものこと」にする……いきなり大きく変えようとすると潜在意識が反発します。「これくらいなら楽勝」という小ささから始め、抵抗なく繰り返せる状態を作るのが先決です。
②環境を変えて、勝手にそうなる仕組みを作る……意志で頑張るのではなく、自然とその行動を取らざるを得ない環境に身を置く。潜在意識は環境から強い影響を受けるので、環境を変えるのが最も確実です。
③言葉と口ぐせを書き換える……「どうせ無理」を「やってみよう」に。潜在意識は繰り返し聞いた言葉を信じ込みます。普段の口ぐせを変えることが、思い込みを書き換える第一歩になります。
どれも、歯を食いしばるような頑張りは必要ありません。大切なのは、強い意志ではなく、潜在意識が「これがいつもの自分だ」と受け入れてくれるまで、無理なく繰り返すこと。やがて新しい行動が自動化されれば、もう意志の力に頼らなくても、自然と続けられるようになっていくんです。



変わるコツは、気合いを入れて一気に変えようとしないことです。潜在意識は急な変化を嫌うので、びっくりさせないくらいの小ささで、こっそり始める。それを淡々と続けて「いつものこと」にしてしまえば、あとは潜在意識が勝手に運んでくれます。意志に頼らない仕組みづくり——これがいちばんの近道ですよ。
潜在意識を書き換える具体的な手順
では、実際にどう進めればいいのか。潜在意識を書き換えていくための手順を、順番に見ていきましょう。一気にやろうとせず、この流れに沿って一段ずつ進めるのがコツです。
この手順のポイントは、とにかく「小さく、繰り返す」ことです。潜在意識は、派手な決意ではなく、地味な反復によって書き換わっていきます。最初のうちは変化を感じられず、もどかしいかもしれません。でも、水面下では確実に氷山の形が変わり始めています。続けたぶんだけ、新しい自分が「いつもの自分」になっていくんです。
気をつけたい、よくある勘違い
最後に、潜在意識の話でつまずきやすい、よくある勘違いについて触れておきます。ここを誤解すると、せっかくの努力が空回りしてしまうので、注意してほしいところです。
⚠️ 「思うだけ」で現実は変わらない
潜在意識の話になると、「強く願えば叶う」「思い描くだけで現実が変わる」といった、魔法のような話になりがちです。でも、それは大きな勘違いです。潜在意識を書き換えるのは、願うことではなく、あくまで「行動の繰り返し」です。頭の中でイメージするのは、行動を後押しするための補助にすぎません。イメージや言葉で潜在意識の方向を整えたら、必ず小さくてもいいので実際に動く。この「行動の積み重ね」がなければ、潜在意識は決して書き換わりません。思うだけで終わらせず、必ず現実の一歩とセットにしてください。
潜在意識は、あなたを縛る鎖にもなれば、あなたを運ぶ追い風にもなります。その違いを決めるのは、特別な才能でも強い意志でもありません。日々の小さな行動を、どれだけ淡々と繰り返せるか。ただそれだけなんです。
潜在意識を味方につけられそうですか
まとめ
私たちの行動を本当に決めているのは、意志だと思い込んでいる顕在意識ではなく、水面下に隠れた潜在意識のほうでした。だからこそ、意志の力だけで自分を変えようとしても、なかなかうまくいかないんです。それはあなたの心が弱いからではなく、ただ、相手とやり方を間違えていただけ。変われなくて当たり前だったんです。
潜在意識は、戦う相手ではなく、味方につける相手です。小さく始めて、毎日繰り返し、できた自分を認めていく。その地道な積み重ねが、水面下の大きな氷山を、少しずつ望む形へと変えていきます。私自身、意志で勝とうとして700万円を失いましたが、潜在意識を味方につけるやり方を知ってから、ようやく自分を変えていけるようになりました。あなたを動かしている本当の力に気づけたとき、変化はもう、始まっているんです。



「変わりたいのに変われない」のは、あなたの意志が弱いからではありません。ただ、潜在意識という大きな力との付き合い方を、まだ知らなかっただけです。今日からは、意志で戦うのではなく、小さな行動を味方につけてみてください。「何から始めればいいかわからない」「自分の場合はどうすれば」という方は、ぜひLINEで話しかけてみてください。あなたのペースで、潜在意識を味方にする一歩を一緒に見つけていきましょう。









